【デザインスプリント】Design Sprint Newsletter #178
葉が花である秋は二番目の春 / Autumn is a second spring when every leaf is a flower.
◆ファシリテーターに必要な5つの超能力
5 Superpowers Every Facilitator Needs
https://jackiecolburn.medium.com/5-superpowers-every-facilitator-needs-9c164d22a181
進行役であるファシリテーターの役割は、最も賢い人であることや全ての答えを持つことではなく、チームが明確さ、一致、そして創造性を引き出すために自分自身を控えめにすること。効果的なファシリテーションには、感情知能(EQ)、参加者を安心させるスキル、そして衝突を和らげ、政治的な問題を中立化し、創造力を引き出す技術の習得が必要です。経験の有無に関わらず、以下の5つの「超能力」を使うことでファシリテーション能力を高めることができます。
チームの創造性を引き出す鍵:創造性が生まれつきのものだという誤解を解くために、素早いアイデア生成やスケッチ演習といった練習をします。これにより、参加者が批判を恐れず自由にアイデアを探求できる場を作ります。
エンゲージメントの最大化と混乱の緩和:明確な役割の設定、全員が意見を共有しやすい構造の設計、スマホやノートパソコンなどの気を散らす要素の排除、そして問題を起こす参加者への対処計画を用いて、生産的な環境を構築します。反論を個人攻撃にしないことで、共有の目的に向かってチームを結束させます。
参加者を快適にする能力:快適な環境はお互いの協力を促進します。アイスブレイクなどの緊張を解く作業、「愚かな質問」を許容する気持ち、匿名投票や時間制限付きのダメ出しなどの管理方法、そして定期的な休憩の設定が有効です。また、信頼を築くためには積極的な「傾聴」が欠かせません。
好奇心を持つ姿勢:成果主義から好奇心主導の手法に移行することで、予期しない結果に対して柔軟に対応できるようになります。内輪の政治的問題が障害となる場合は、中立的な外部ファシリテーターを活用することも検討すべきです。
高い感情知能EQと柔軟に方向転換する力:グループのニーズに応じて取り組む内容を調整する柔軟性が成功の鍵です。計画に固執せず、必要であれば内容を変更することで、グループが求める成果に近づけます。
これらの超能力を習得するには、練習、忍耐、そして自らを客観的に評価し反省する能力が求められます。最初は1つの分野に集中し、徐々に他のスキルを統合することが推奨されます。
◆ホワイトボードMiroで、付箋紙を一気にドキュメント化
Docs in Miro
https://help.miro.com/hc/en-us/articles/20164660410898-Docs-in-Miro
タイトルそのまま。複数の付箋紙の内容を Miro AI が一気にドキュメントにまとめてくれます。順序だてて、カテゴリに分けて、人の手間が皆無になります。
ただし「まとめる」という作業は記憶に定着させたり、考えを整理するのにも役立つので、臨機応変。AIに任せる時と、自分が頑張る時と、使い分けると良さそうです。
◆eBayのPlaybookが素晴らしい!ほんと素晴らしい!
https://playbook.ebay.com/
オークションサイト eBay がこれまでのクリエイティブをまとめ上げ Evo というデザインシステムを発表しました。Tyler Moore氏を筆頭に30人のデザイナーが担当。
eBay Evo のすごいところ!
●一貫性と柔軟性の両立:Evoは、eBayのグローバルなブランド体験を統一しつつ、各地域の市場や文化に適応する柔軟性を持っている
●包括的なガイドライン:280ページに及ぶ「eBay Playbook」は、ロゴ、カラー、タイポグラフィ、アイコン、写真、イラスト、構成、モーション、インタラクション、アクセシビリティなど、ありとあらゆるデザイン要素のガイドラインを提供
●アクセシビリティへの配慮:Evoは、視覚障害を持つユーザーを含むすべてのユーザーが利用しやすいよう、完全にアクセシブルなカラーパレットを導入
●カスタムタイポグラフィとアイコン:独自の書体「Market Sans」や豊富なアイコンライブラリを活用し、ブランドの一貫性を保っている
●物語性を持った写真とイラスト:顧客の情熱や体験を反映した写真やイラストを通じて、ブランドの物語性を強化
◆搾取することなく体験を最大化する21のUX戦略
21 UX strategies to maximize user engagement without exploitation
https://uxdesign.cc/21-ux-strategies-to-maximize-user-engagement-without-exploitation-a39428cd66c5
きっかけのタイミングと頻度のバランス
パーソナライズされた価値主導のきっかけを優先する
時間をかけて内なるきっかけを活用する
報酬を強調する (費用、時間、労力に関する利益や効果)
早い段階で小さなコミットメントをするようにユーザーを誘導する
内発的動機づけと外発的動機づけのバランス
シングルタスクに集中できるデザイン
即時フィードバックの提供
日常的な行動の頻繁な繰り返しを奨励する
予測不可能性の力を活用する
ポイントやバッジで体験をゲーム化する
競争や表彰による社会的報酬の創出
少額の初期投資とコンテンツへの貢献を奨励する
パーソナライゼーションとカスタマイズを可能にする
長期投資の機会を作る
目に見える進行経路を表示する
段階的なマイルストーンを提供し、それを祝う
動的な難易度傾斜を取り入れる
無限スクロールを避け、可変リワードの乱用を制限する
ソーシャル検証の罠を回避する
透明性とアルゴリズム制御の提供
さて、来週 12/3〜12/6は1年間準備してきたSIGGRAPH ASIA 2024が開催です。参加者1万人超えるといいな〜 https://asia.siggraph.org/2024/ja/
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