【デザインスプリント】Design Sprint Newsletter #090
かくされた悪を注意深くこばむこと / It's carefully refusing the hidden evil
◆FigJam でテーブルが使えるように
数多くの情報を構造化して抜け漏れなく整理する際、「表」形式で分類するのはとても便利です。
FigJam で表を直接扱えるようになりました。表の各項目は複数の人で同時編集可能です。非公式プラグイン機能だった表作成機能を、標準機能として取り込んだものです。
Tables in FigJam
https://help.figma.com/hc/en-us/articles/12583849250199
◆thoughtbot社が、新デザインスプリントガイドを構築中
デザインスプリントの手法が登場してから十数年が経ち、その手法の根本は変わらないながらも、細かな展開や手順が現代のテクノロジーやスピード感に合わない状況もでてきました。そういったデザインスプリントへのアンチテーゼとして今一度手法と、手順、FAQ(よくある質問とその回答集)を整理し、更新し続けようという試みが thoughtbot 社のメンバーによって開始されました。
FAQや用語集、まだまだ数は少ないですが、情報と貢献者を募集中とのこと。
DESIGN SPRINT GUIDE
https://design.thoughtbot.com/sprint-guide/
github : Netlify CMS によるガイド構築ファイル一式
https://github.com/thoughtbot/design-sprint-guide
◆Miro インタラクティブプレゼンテーションモード登場
https://miro.com/presentations/interactive-presentations/
オンラインホワイトボード Miro でプレゼンテーション資料を作るのはあまり一般化していませんが、複数のツールを渡り歩くよりも Miro を利用する際は説明や解説の資料も Miro 内のプレゼンテーションで完結してしまった方が便利です。
PowerPoint や Keynote といったツールの目的はあくまでプレゼンテーションのためのものであり、情報を共有したりディスカッションしたりするためのツールではありませんが、そういった目的にも工夫しつつ使われてきました。またプレゼンテーション資料の欠点は、発表者と聴衆と役割を明確に分けてしまうことにもあります。
Miroが新しく提供するインタラクティブプレゼンテーションモードでは、資料を決まった順番に見せることだけではなく、時には飛ばしたり、戻ったり、ある資料で止まって皆で書き込んだり、本来の目的である共同作業が可能になるのです。
また複数人で分担して発表したり、ツールを操作する人と発表者とを分断せずに情報共有を進めることができます。
◆書籍:共に変容するファシリテーション
共に変容するファシリテーション:5つの在り方で場を見極め、10の行動で流れを促す
http://www.eijipress.co.jp/book/book.php?epcode=2320
様々な対話や交渉を先導してきたアダム・カヘン氏の著作の翻訳本です。本の帯に書かれている「まとめようとして、予定調和に陥る」「個人を尊重しすぎて何も決まらない」まさにファシリテーションで出会う行き詰まりをいかに突破するのかが書かれています。
本書で、ファシリテーションとは導くのではなく障害を取り除くこと。そうすれば自然と議論が進むべき方向に流れていくという発想の転換が紹介されています。
◆AJ&Smart おすすめアイスブレイクTop3
最初はぎこちなく感じるかもしれませんが、デザインスプリント参加者の関係性を強化し、早い段階で創造性を発揮できるようにするアイスブレイクが3つ紹介されています。
●あなたの最初の仕事と、そこから学んだこと
●無意味な質問:仕事やデザインスプリントのテーマとは関係ない質問をする
●Pictionary:示されたお題を、絵で素早く描いて参加者に当ててもらう
これらのポイントは、誰でも回答できる質問や簡単な作業に取り組むことでその後のデザインスプリントをスムーズにできるように仕向けることです。
誕生日が近くなり、免許の更新を知らせるハガキが届きました。運転免許証は取得日時に関わらず、更新日がその人の誕生日前後一ヶ月です。パスポートの更新時期は誕生日には関係なく取得日時から5年または10年目です。パスポートの有効期限が切れていて海外旅行に行けなかった知人の話を聞くたびに、免許証はよく考えられている仕組みだ!と思う一方「平成35年まで」と書かれている免許証を見ながら「いつだそれ?」と思う自分もいるのでした。
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