【デザインスプリント】Design Sprint Newsletter #088
悪いデザインは煙、良いデザインは鏡 / Bad design is smoke, while good design is a mirror.
◆オンラインホワイトボード Miro のグッズショップ登場!
Miroに愛着を持つ人向けのグッズショップがオープンしました。日本から購入可能のようです。Miro のノートブックが、自己矛盾していて、いい感じですね。
◆Miro の付箋にプライベートモード登場
何か書いている途中に他の人の影響を受けにくくしたい時や、書き終わるまで人に見られたくない時など、付箋に書いている途中の内容を隠しておくことができます。カーソルの位置等で、付箋紙を扱っているユーザーが誰なのかは分かる場合があり、この機能はあくまで記入している内容を隠すのが目的です。
右上隅にあるコラボレーション ツールバーから「プライベートモード」を選択します。プライベートモードにある付箋は、左上にある瞼(まぶた)のマークで見分けることができます。
◆アイデア出しに行き詰まった時、Crazy8 がオススメ
ファシリテーター業を営む Jackie Colburn さんは、アイデア出しに行き詰まった時、アイデアのバリエーションを出さなければいけない時、Crazy8s という、短時間で素早くアイデアを出す方法を活用しているそうです。
Crazy8s は、紙を何回か追って8つ書き込める場所を用意します。そこに1分ごとにタイマーで時間を区切りながら、無理やり8つのアイデア、8つの活用例、8つの利用シーンなど、8つむりやりひねり出す方法です。
最初は無理そうに思えるのですが、追い込まれた時にひねり出すアイデアは、へんてこな時もあれば、斬新なものもあり、長時間考え込んでいた時とはまた違う発想を導き出すことができます。
◆ドキュメント共有ツール Notionでデザインスプリント
あるだろうなーと思っていました。ドキュメント共有ツール Notionでデザインスプリント進行用テンプレートを準備して利用している方がいらっしゃるようです。Notionだけでは完結しないので、Miroほか、ツールを使い分けることになりますが、スムーズな進行と、まとめにはとても役立ちそうです。
Notion Templates: The Right Way to use Notion for Productivity
https://diytechwithben.com/apps-software/notion-the-best-productivity-apps-i-discovered-in-2022/
Merci Grace's remote brand design sprint
https://www.notion.so/templates/merci-graces-remote-brand-design-sprint
◆リモートワーク&コラボレーション入門
Introduction to Remote Work & Collaboration
https://miro.com/guides/remote-work/
オンラインホワイトボードのMiroが提供するリモートワークガイド。自らがコロナ禍の中、工夫しながら世界中の拠点でリモートワークを推し進めてきてわかったことを共有してくれています。そもそもリモートワークには3つのタイプが存在します。
●完全リモートのチーム構成:リモート環境優先で仕組みを構築できます
●分散型オフィス形態:オフィスは存在しつつも複数拠点で一緒に働く場合
●フレキシブルなリモート形態:日によって状況や時間帯によって働く場所が変わる
リモートワークではチーム文化が生まれづらいとのこと。現在うまくいっているリモートワーク構成のチームは、リモート以前にチーム文化を構築済みである場合がほとんどでしょう。そこでチーム文化を醸成する方法としていくつか紹介されています。
●チームとしての目標や価値観の概要を説明する場を設ける
●柔軟な働き方を、リーダーや管理者自らが手本となる行動をとる
●相手への気遣いをする。在宅勤務の食事の時間など、都合の良い時間だろうか?
●雑談の時間を作る。個人的な話題を開示することでコラボレーションが強固になる
●オフィスで仕事していた時の良かった習慣をリモートでも取り入れる
◆デザインスプリントの様子を記録に残そう!
少し前の動画ですが、当時の Google Ventures(現在のGV)が行った Gimlet Media のデザインスプリントについて、メイキングビデオが残っていました。
映画のメイキングシーンや、大掛かりなCMやドラマのメイキングシーンなど、制作における裏方の姿や背景、周辺環境を知ることのできるメイキングは本編以上に興味深いことがあります。
ここでのポイントは「メイキングは意識して記録して残さないと、何も残らない」ということです。たいてい何かを作っている時、皆が集まって議論している時、その制作物そのもの、議論することに夢中で、わざわざ記録を取ろうと考えないことがほとんどです。結果そのものは記録が残っているかもしれませんが、その途中の様子の画像や動画、参加者の様子など、後から撮影することのできない貴重な写真が抜け落ちていることが多いのです。
映画のように、メイキングだけに撮影チーム存在するといった贅沢は言っていられませんが、デザインスプリントの最中に何人かで手分けして「途中」の様子を、写真や短い動画で意識的に残していくのです。ホワイトボードや付箋紙を撮影するのは記録として重要ですが、メイキングとして一番重要なのは、その時の雰囲気が蘇ってくるような、参加者の表情や喜びや驚き、苦悩の様子なのです。
Behind the scenes: Design sprint with Gimlet Media
来週月曜日 3月13日は、数年ぶりに神戸に行きます。日帰りだけど。ピヨリンとか、明石焼きとか、神戸牛とか食べられるといいな….
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