【デザインスプリント】Design Sprint Newsletter #055
デザインとは知性を可視化したもの / Design is intelligence made visible.
◆ドット投票よりも、もっと良い投票
https://medium.com/@brownorama/designing-design-workshops-beyond-dot-voting-9511eed32a3f
デザインスプリントの中では、特定の人の意見に引きずられずに意見を集約する方法として「ドット投票」という色のついた丸シールを使った投票方法を用います。口のうまい人、いろんな意味で声の大きい人、役職の高い人の意見に引きずられずに、ドット投票は皆の意見が正しく集約される良い方法です。ここではそのドット投票の弱点を指摘した上で、さらに良い投票方法の工夫を3つ紹介しています。
また、ポストイットに記入→投票を繰り返すことで、作業がつまらなくなってしまうことを避ける意味でも、場面場面に応じてさまざまな投票方法を切り替えることは集中力を維持する意味でもよい方法だと考えています。
Vote on a scale:最初〜最大のどの部分に位置するのかをシールで投票します。0/1 ゼロイチで評価の難しい「好み」などの投票に向いているでしょう。例えば、イチゴとモモのどちらもそこそこ好きで投票する場合、そう簡単にどちらか一方に決めることはできません。そういった曖昧さが可視化できるのがスケール投票です
Pick from a list:あらかじめ用意された項目リストから選ぶ方法です。例えば30個でたアイデアのうち、6つしか画面に表示できないとしたら、どれを選択するか?単に得票数の多い上位6つを選んでしまった場合、一般的すぎて面白みや特徴、競争力のない6つが選ばれてしまうかもしれません。あらかじめ目的とする量が質など、制限が規定されている場合に向いているのがリスト選択投票です。
Use narrow or leading prompts:狭い範囲で投票。投票の際、狭い範囲で3回から5回質問を投げかけ、その範囲で判断を繰り返します。例えば「顧客にとって一番喜ばれるのは?」「この中で一番自分たちのサービスをよく表しているのは?」「どれか一つだけ新機能を追加するとしたら?」など、視点や観点を切り替えつつ、何度か投票を繰り返すことで、総合的に良い案を導くことができます。この狭域投票は、もともと個人個人が持っている視点や観点を投票者全員に広げる良い手法です。
◆ハッピーな進行役になるための練習
Happy designer that facilitates
https://bootcamp.uxdesign.cc/happy-designer-that-facilitates-90f828bbd282
サービスデザイナーである Giray Kirmiz さんが、ファシリテーター(進行役)をする羽目になった時の、気持ちや手順を紹介したブログ記事です。
ファシリテーションは会議を成功させる鍵であること、ファシリテーションには3層の構造があると紹介されています。
●会議の議題や、参加者の役割をはっきりとさせる
●議論の主導権を握る。全員が発言。誰か一人の参加者に支配されないように。
●感情をコントロールする。自由に発言でき、正直に尊敬しあえる関係に
◆デザイン思考とデザインスプリントを用いた製品発見
Product Discovery Using Design Thinking and Design Sprint
https://medium.com/@muhammadchalifchaidir/product-discovery-using-design-thinking-and-design-sprint-1377e18f5117
デザイン思考とデザインスプリントのメリット、原則、手順を、それぞれ紹介したブログ記事です。どちらがよいという訳ではありませんが、向き不向き、違いがわかるよう紹介されています。
◆Google Meet と Miro が密に連携
Use Miro within Google Meet for an immersive and collaborative whiteboard experience
https://workspaceupdates.googleblog.com/2022/07/google-meet-miro-integration.html
Google Meet の標準機能として、Meet 利用時のアプリケーション一覧から Miro を起動できるようになりました。Meet 参加者のうち誰かが Miro アカウントを所持していれば、他の参加者がゲストとして登録や設定なしに Miro を Meet と連携した画面に埋め込まれた形ですぐに使うことができます。
◆内向型は良いファシリテーターになれるか?自分の長所と短所を理解する
Can An INTROVERT be a good FACILITATOR? - Understanding Your Strengths & Weaknesses
引っ込み思案だから、内向的だからといってファシリテーター(進行役)に向かないか?というと必ずしもそうではありません。逆に自分はコミュニケーションが得意、話すのが得意と考えている人の方がファシリテーターとして大切なことを見失っている場合もあります。
AJ'&Smartの解説では、自分の長所と短所を知った上で、適切なファリシテーターになれるよう、スキルを身につけ、経験を積むことの大切さを紹介しています。誰もがアーノルド・シュワルツェネッガーになる必要はない!とのこと。笑
◆Miro Japan 2022 日本語翻訳つき動画公開(全編2時間)
2022年6月16日に開催された Miro Next Japan 2022 の前編が日本語通訳音声つきで前編公開されています。全部観ると約2時間です。
とくに【ヤフー株式会社様における「新しい働き方」とMiro活用事例のご紹介】など、普段聞くことのできない他社事例、導入の工夫などを詳細に知ることができる良い機会です!
◆ポルカドットスティングレイ、バンド名かと思っていたのですが、もともとエイの一種であることを近くの水族館で知りました。語感って大事ですよね。
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