◆付箋紙の色に配慮
数年前まで、青色ポストイットの色が濃く、黒いペンで描くと他のポストイットに比べて文字が見辛いという問題がありました。そのためデザインスプリントでは、わざわざ青色を抜いて使っていました。最近のポストイットセットの青色は当時に比べて薄い青になっており、コントラスト差が十分あって読みづらいという問題は無くなりましたが、それ以来ポストイットの色については気にするようになりました。
オンラインホワイトボードの付箋紙色もさまざまな色が用意されており、これらの色、黒い文字を書いた時のコントラスト差による読みやすさも、配慮が必要です。少なくとも Miro の付箋紙は「ちゃんとコントラスト比を担保している」と、ヤスヒサさんのツイートがありました。他のオンラインホワイトボードツールはどうですかね?自由に色が設定できるツールであれば、自分用にお気に入りのカラーセットを用意しておいても良いと思います。
◆オンラインセミナー(英語):デザインスプリントの実行方法とタイミング
名著「Sprint」の著者のひとり、John Zeratsky さんのオンラインコースが Interaction Design Foundation により配信されています。価格は50ドル、学生であれば5ドルで視聴可能です。内容は次のとおり。英語字幕もあるようです。
●デザインスプリントの背景と歴史
●デザインスプリント進行プロセスの詳細なガイド
●実際の事例と事例から学べること
●いつ、どのようにデザインスプリントを行うべきか
How (and When) To Run A Design Sprint
https://www.interaction-design.org/master-classes/how-and-when-to-run-a-design-sprint
◆ポストイット、シュリンクパッケージの開け方
デザインスプリントではたいてい大量にポストイットを使うので、箱買いしたポストイットを使うことが多いでしょう。まれにポストイットが足りなくなったり、購入先が近所の文具店だったりした場合、ポストイット1束ずつのパッケージを購入する場合もあります。
こういった1束パッケージのシュリンクラップがとても開封しづらく、デザインスプリントの最中に開けようとすると、もたもたしてしまい、必要な時にポストイットが手元に無いという状態が続くことがあります。 あらかじめ開封しておければ良いのですが、そういった事前準備ができない場合は、AJ&Smart がオススメの、大胆な開封方法を真似すると良いでしょう。 びっくりする方法ですが、一瞬で開封できます!
◆90分でできるリモートチームでのデザイン
How to design in a remote team, in 90 minutes.
https://medium.com/@beitiairene/how-to-design-in-a-remote-team-in-90-minutes-2c1205b74dfa
デザインスプリントに限らず、チームメンバーがリモート環境でデザイン作業を進めることがごく普通のこととなってきました。この記事では、リモート環境でもスムーズに意見交換しながらものづくりをする手法について紹介しています。
●リモート環境で集中力が続く45分以内で、各作業を区切ること
●時間を気にせず作業できるよう、時間の使い方を正しく伝えたこと
●異なる知見、多様性をもったメンバーの話を尊重し、多くの意見を集める
●メンバー同士が打ち解けるような工夫は必須
●アイデアへのオンライン投票、各参加メンバーによるアイデアの評価を十分に
この記事を見ると「デザインスプリント」とは、ひと言も書かれていませんが、多分にデザインスプリント的要素を取り入れていることがわかります。5日間連続のデザインスプリントはそうそう実施できません。けれども90分という、ちょっと長めのミーティングにデザインスプリントの要素を取り入れることで、さまざまな事柄がスムーズに進行する気がしています。
◆どんな時にリモートデザインスプリントをすべき?
Design Sprints and should you use them?
https://medium.com/@polivoda.design/design-sprints-and-should-you-use-them-66fd6e4fd89b
リモートデザインスプリントのメリットとデメリットを知った上で、適切な課題に対してリモートデザインスプリントをすべき?!という提言記事です。
●リモートで長時間集中できるような状況にない場合
●普通のミーティングと思って参加したら、違った…. みたいな人が居る場合
●全てオンラインで実施するのは疲れる
●事前に、またはやりながら細かく手順や方法を説明しながら進める必要あり
●データの共有や保存が面倒
これらのデメリットはそれぞれ解決が可能な観点でもあります。たとえばオンライン上でデータや議論、記録が散在しないように Miro や FigJam など、ある一つのツールに統一して情報を集めるようにします。
テンプレートに沿って実施し、少しずつ自分たち用に最適化していくなど、さまざまな工夫をしつつ、この時代を乗り越えていかなければいけない状況がしばらく続きそうです。
下記は、記事執筆者がオススメの AJ&Smartが提供する Miro のデザインスプリントテンプレートです。 ( https://miro.com/miroverse/remote-design-sprint-aj/ )
◆Miro 埋め込み(Live Embed)機能を更新
Updated sharing settings for Miro’s Live Embed
https://help.miro.com/hc/en-us/articles/4405088016274-Managing-Enterprise-sharing-policy-for-embed-integrations
外部アプリへの埋め込みのアクセス設定オプションが細かくなりました。Miroの埋め込み共有により、一般公開せずに、組織内限定でボードの共有が可能になります。パスワードで保護せずとも、組織内限定で公開可能となります。
◆ビジネスデザインスプリントの挑戦 #1 課題仮説
ビジネスデザインスプリントの挑戦 検討ポイント#1 課題仮説
https://dmk.nttdata.com/digitalmarketing/152410070421/
NTTデータが実施しているビジネスデザインスプリントの8つの検討ポイントについての解説記事。
課題仮説・サービスモデル・ユーザエクスペリエンス・ビジネスプロセス・ビジネスモデル・システムモデル・独自の価値・ビジネススケールの8ポイント。
デザインスプリントは、スタートアップ的課題の場合はそのままでも上手くいきます。けれども保守的なビジネスや組織の場合、ステークホルダー(利害関係者)が多く、複雑な環境下でデザインスプリントを実施する場合、少しアレンジが必要だと感じています。そういった環境で説得力のあるアプローチを進めているのがこのビジネスデザインスプリントだと言えるでしょう。
◆親知らず(英語では知恵の歯 Wisdom tooth と言うみたい)が痛くてたまりません。最近の研究ではサメのようになんども歯が生えてくる治療もあるようで、医療の進化に期待したいところです(違
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