◆ポストイット x パントーン新色発表
カラフルでビビッドな色合いや、パステル調の色合い、ポストイットには様々なカラーが存在します。自分が知る限り21色、ただし最近はウルトライエローが市場に在庫が残っている分だけになっているようで、20色というのがバリエーションのようです。このあたり定かではないので、詳しい人がいれば教えて欲しいです!
そんなポストイットが、印刷物やプロダクト、Web向けの色見本を提供するパントーン社とコラボレーションし、ポストイットの新色を発表しました。
白と黒もあわせて28色、これが商品としてどう展開するか、まだちょっとわからないのですが、従来のポストイットカラーよりもなんだか印象的な色になっているような気がするのが不思議です。
https://www.post-it.com/3M/en_US/post-it/ideas/color/collections/
◆デザインスプリント参加メンバーの選び方
デザインスプリントの参加者が多く、1チームの人数が多すぎると破綻します。参加者が多い時には複数チームに分割して実施します。1チームの人数が多いと、進行に時間がかかるだけでなく、同時に2種類の話題に分かれて議論し始めてしまったり、自分は関係ないと考え傍観者になってしまう人が現れるからです。
“How to choose an A-team for your design sprint” というブログ記事では、デザインスプリントに必要な人、最適な人を選び出すにはどうしたら良いのか?という指針が書かれています。ブログにも書かれているように 7人〜8人が許容できる最大人数とのことですが、自分の経験上1チーム7人が限界のような気がしており、8人の場合は2チームに分けて実施する場合がほとんどです。ただしその時のテーマや状況によっては8人以上でもなんとか工夫しながら進める状況もあります。
デザインスプリントに参加すべき人、誘うべき人は次のとおりです。
●必須:意思決定権を持つ人
●必須:顧客の声を聞いている人(または顧客その人が参加しても良いでしょう)
●様々なスキルを持った人(マーケティング、開発、デザイン、財務関係者)
●多様な考え方、経験を持っている人
●様々な個性を持った人(楽観主義者や悲観主義者)
もちろんこれらの参加者全体がある特定の年代や性別に偏らず、多様性を持ったメンバーになることも大切です。さらに特定のメンバーや意見に肩入れしないニュートラルなファシリテーター(進行役)も重要です。
デザインスプリントの参加希望メンバーが多すぎる場合、その背景に政治的要因の存在が考えられます。例えば自分の部署の都合や意見を通したいから、ぜひとも会議の場に参加せねば!と思っているような人です。
デザインスプリントでは多様なメンバー、顧客の代表者となるべき人を招き入れることで本質的な課題に集中することができます。デザインスプリント手法の発案者のひとりである Jake Knapp 氏は参加メンバーについて驚くべきアドバイスをしています。
それは「トラブルメーカーを連れてこい」というアドバイスです。頭が良くて重箱の隅を突つくような指摘をする人、保守的すぎてリスクを気にしすぎる人、自分の意見を押し通そうとする人、極端な意見を持っている人、消極的すぎて関わろうとしない人などです。普通ならこういう人の参加を避けたいと考えますが、実はデザインスプリントでこういった「面倒な人」に対処しておくことで、デザインスプリント後に出会うであろう、さまざまなトラブルメーカーに対処しておくことができるのです。ただし一度にトラブルメーカーは1人だけ、何人もトラブルメーカーが参加するとデザインスプリントそのものが破綻してしまいます!
How to choose an A-team for your design sprint
https://www.butter.us/blog/design-sprint-team
◆人に聞いてみることを止めよう。代わりにすることは?
AJ&Smartの新作ショート動画 “Stop Asking For Feedback. Do This Instead” では、まだ形になっていないアイデアに対して顧客に意見をもらったり、関係者にフィードバックしてもらうのではなく、試作品を作ってそれを見せるのが一番だというコツが紹介されています。例えば YouTube 動画を作るのであれば、台本を用意してそれを読んでもらいフィードバックを受けるのではなく、ラフで良いので試作としての動画を作ってしまい、それを見せた方が正しい意見、印象、評価、改善ポイントをとらえることができるということです。
必ずしも全てのアイデアや状況に適応しないかもしれませんが、ラフでも良いので素早く試作品を作ることで得られる気づきは自分自身にとっても重要です。例えば作りたいプロダクトの企画を仔細に練るよりも、そのプロダクトの販売サイトを数ページのLP(Landing Page : 広告や検索でたどり着く最初の商品紹介Webページ)を試作し、商品紹介・価格・購入ページを用意するだけで、必要十分な意見やフィードバックを集めることができるハズです。アイデアを聞いただけで「それいいね!」と好意的な評価をする人も、商品購買ページで実際に購入ボタンを押してくれるとは限らないからです。
Stop Asking For Feedback. Do This Instead
◆UXデザイナーとして給料を上げる3つの方法
AJ&Smartの人気動画 “Increase Your UX Designer Salary”(UXデザイナーの給料を上げる方法)の 2022年版、約20分の動画が公開されました。ポイントは…
●UXデザインのスキルを極めること。ある専門領域でトップ1%を目指す
●仕事というだけでなく、プロダクトやアプリに夢中になる、様々な経験を得る
●事業会社ではなくクライアント業務で様々な業種での多種多様な経験を積む
●デザイン作業をするだけの立場から戦略立案の場へ
●複数の補完的なスキルを重ねていくこと。UX+ファシリテーションなど
また次の本が推薦されています。
リーン・スタートアップ
ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書
バリュー・プロポジション・デザイン 顧客が欲しがる製品やサービスを創る
良い戦略、悪い戦略
ブルー・オーシャン戦略―――競争のない世界を創造する
P&G式 「勝つために戦う」戦略
さらに「戦略立案」について詳しく書かれた Medium の記事が紹介されています。
What The F#@k Is Strategy?
https://medium.com/just-thinking/what-the-f-k-is-strategy-fc1195846e55
3 Ways To Increase Your UX Designer Salary (2022)
◆技術スタックは従業員の定着率を向上できる?
Can your tech stack improve your employee retention
https://www.ciodive.com/spons/can-your-tech-stack-improve-your-employee-retention/621781/
オンラインホワイトボード Miro の CPO(Chief Product Officer) Varun Parmar 氏による “Can your tech stack improve your employee retention?”(技術スタックは従業員の定着率を向上させることができますか?)という記事を紹介します。
Miro では毎週水曜日、会議をスケジュールに入れない日を設け、それによって非同期で仕事を進められるよう工夫するようになったとのこと。
Two Truths and a Lie(2つの真実と1つの嘘)というゲームを楽しんだり、The Check-In Icebreaker のようなアイスブレイクを取り入れたりしているそう。Miroを活用しているのはもちろんのこと、手軽に動画や音声をボードに置いて共有するなど、関心を高める工夫を随所で行っているそう。IT企業ではない一般企業では平均して約9.4個のSaaSを活用しており、Miroでは社内で利用するツール環境をシンプルに保つことに気をくばっているそうです。
Icebreaker 1 Truth 2 Lies
https://miro.com/miroverse/icebreaker-1-truth-2-lies/
The Check-In Icebreaker
https://miro.com/miroverse/the-check-in-icebreaker/
◆事例紹介:ビジネスデザインスプリント(NTTデータ)
アイデアをビジネスプランに育てる──NTTデータの「ビジネスデザインスプリント」とは? 第1回
https://bizzine.jp/article/detail/7308
NTTデータのビジネスプラン具体化を追体験──8つの検討ポイントと27のキークエスチョンとは
https://bizzine.jp/article/detail/7403
◆事例紹介:LIFULL チームに初めてデザインスプリントを導入して体感したこと
https://www.lifull.blog/entry/2022/04/06/100000
◆多くの方々に誕生日のメッセージをいただき、大変うれしく思っております。その中で何人もの方に、この Design Sprint Newsletter を楽しみにしています!と言葉を添えていただいていました。規模も小さいなんてことないメールニュースですが自分が元気であることを伝える手段の一つだと考えるようになりました。ある日このニュースレターの配信が途絶えたら、死んだと思ってください(違う)。
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