【デザインスプリント】Design Sprint Newsletter #041
人間は常に時間が足りないとこぼしながら時間が無限にあるかのように振舞う / It is not that we have so little time, But that we lose so much.
◆Miro box 届きました。ありがとう!
オンラインホワイトボード Miro のコミュニティプログラム MiroX 登録者向けに Miro グッズの詰め合わせボックスが FedEx で届きました。最近は参加者向けに事前にボックスが配送されるオンラインイベントも増えてきていますが、なかなかこういう機会が無いので、とてもうれしい体験でした。中身はウォーターボトル、トートバッグ、ミントタブレット、マスク、全て Miro のロゴ入りです。箱を開けた瞬間にメッセージが目に入るのもいいところです。
◆世界3000万人に愛される「Miro」が日本進出! 日本法人、創業期メンバーを募集へ
Miro Japan カスタマーエクスペリエンス部門の立ち上げ・統括責任者、安間さんへのインタビュー記事。2年で従業員数が6倍に増えたこと、Miroの左利きユーザーへの配慮、立ち上げ期のエキサイティングな状況であることが紹介されています。
世界3000万人に愛される「Miro」が日本進出! 日本法人創業期メンバーを募集へ
https://en-ambi.com/featured/789/
◆5/10-11 Figma Config 2022 オンライン開催
オンラインプロトタイピングツール Figma, オンラインホワイトボードの FigJam に関するオンラインカンファレンス Figma Config 2022 が米国時間 2022年5月10日から11日の2日間開催されます。全てオンラインで、時差を配慮しアーカイブ配信も予定されています。参加登録は無料です。サンフランシスコからのライブ配信、どういった内容、どういった構成なのか、今からとても楽しみです。
Figma Config 2022
https://config.figma.com/events/figma-config-2022/home
FigJam に関するセッションは次の3つ。
○ FigJam’in Through the Roads Less Travelled: Our experience conducting a fully collaborative Product Audit Workshop
道無き道を行く:製品監査のためのワークショップを実施した経験より
○ Retrospectives and FigJam: like peanut butter and jelly
プロジェクトの振り返りとFigJam:ピーナッツバターとゼリーのようなもの
○ How we rebuilt our office lab in FigJam for fun and creative digital workshops
楽しくて創造的なワークショップのためにFigJamでオフィスを再構築した方法
◆Stop Brainstorming:ブレインストーミングの終焉
短時間にできるだけ多くのアイデアを出す手法である「ブレインストーミング」は、質より量の考えで、たくさんアイデアを出せば出すほど、素晴らしいアイデアにたどり着く可能性が高いという考えのものに用いられている手法です。その一方、なんだか議論した気になり、充実感に満ちた時間を過ごした割には、良質のアイデアが出てこずに、小さく縮こまったアイデアや突拍子も無い実現不可能なアイデアばかり出そろうという経験も少なくありません。
ブレインストーミングという手法が初めて一般に紹介されたのは、広告エージェンシーBBDOを創設したAlex Osborn氏が1942年に発行した『How To Think Up』1948年に発行した「Your Creative Power」という書籍で詳しく紹介されています。
アイデア発想の手法としてよく使われる、修正、応用、拡大、縮小、逆、代用、組み合わせといった「オズボーンのチェックリスト」のオズボーンは、このAlex Osborn氏のことです。
ブレインストーミングが失敗する理由には、適切な人数、適切な人を集めなかった、時間が足りないなど数多くの理由が考えられますが、根本的に3つの課題があるとされています。
●一度に一人の人しか発言できない。順番を待っているうちに忘れてしまったり、考え直してしまったりする。人数が多いほどこの悪影響は顕著になる
●周りからの評価やアイデアを否定されることを気にしてアイデアを共有することに抵抗を感じてしまう。ほとんどのアイデアは組織の末端にいる人から出てくる割にはそのアイデアが採用されない
●アイデアの数が多くなればなるほど、個々のアイデアの重要性、注目度が下がる。使い捨てのアイデアのように感じられてしまう
こういったブレインストーミングが潜在的に抱える問題をスマートに解決しようとしているのがデザインスプリントなのかもしれません。
Stop brainstorming / Matthew Ström
https://matthewstrom.com/writing/stop-brainstorming/
◆オンライン+対面のハイブリッドイベントのコツ
Daniel Unsöld 氏によるオンライン40人、対面40人で実施されたワークショップの準備や構成、注意点について紹介されたブログです。
会場担当のメインのファシリテーター(進行役)、オンライン参加者担当のファシリテーター、トラブル対応専任のメンバーと3人体制で進めたとのこと。情報共有や質問などは、オンライン参加者、会場参加者に関係なく、全てオンラインで共有したこと、会場での発言は全てマイクを通してすることを徹底したようです。
休憩時間なども、オンライン参加者と会場参加者の交流が促進されるよう工夫がなされており、さまざまな苦労や工夫が垣間見られます。ノートパソコンで利用するZoomの画質や音質であれば問題の無い品質でも、大きな会場の大きな画面、大音量のスピーカーから流れる音声は、よほどの良い状態でないと品質の悪さが気になるということでした。
今後、新型コロナウイルスが落ち着いて、普通の環境に戻ったとしても、出張や大人数が移動してのワークショップは減っていき、こういったオンラインと会場をまぜあわせた実施がごく普通のことになっていくように思われます。
How to run a hybrid event – a guide from Daniel Unsöld
https://www.sessionlab.com/blog/hybrid-event/
via. https://www.sessionlab.com/blog/hybrid-event/
◆ハイブリッドワークショップをスムーズに進めるコツ5つ
AJ&Smartの新しい動画、ハイブリッド環境でのワークショップのコツを紹介した動画です。
●オンライン、対面に関わらず、全員がパソコンでオンラインツールを活用する
●音声ミュートをうまく切り替えて使う(トラブルのほとんどは音声にまつわる)
●通常よりも多くの休憩を頻繁に取る
●全員ZoomのカメラをONにして、様子がわかるようにする
●ルールや決まり事を細かく設定する
5 Simple Tips For Smoother HYBRID Workshops
◆ワークショップの緊張から逃れる方法
AJ&Smart の短い動画、ワークショップの前日、いろんなことが気になって心配になってきます。そういった心理状態を乗り越える方法が紹介されています。
哲学的ではありませうが、まずは「緊張を受け入れること」それによって結果的にそれほど緊張せずに受け入れることができたり、神経質になりすぎたりせずに対応できるとアドバイスしています。
これは個人的経験からも、まさにそのとおりだと考えており、十分な準備をしたのであれば、変に心配しすぎるよりも「緊張も楽しもう!」と考えた方が結果的にはリラックスして挑むことができると考えています。
How To Overcome Workshop Anxiety
◆もうすぐ自分の誕生日。そうそう祝うという年齢でも無いのですが、スターウォーズシリーズのマンダロリアンに登場するベビーヨーダの年齢が50代だということを聞いて、まだまだヒヨッ子だなと思い始めています。ちなみにレオナルド・ダ・ビンチと同じ誕生日です。残念ながらダ・ビンチの生まれ代わりではないようです。
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